「救命病棟24時」 「ナースのお仕事」 「白い巨塔」 「医龍」等、最近テレビで医療ドラマをよく見かけるようになりました。
診察時は白衣を着ているお医者様ですが、手術のときは青や緑の手術衣を身に着けています。
また、手術室の壁も薄い緑、使っている布やカバーも緑か青であることが多いと思います。
時は遡り、1900年台前半には、手術室は白い壁だったそうです。
しかし白い壁はライトを反射して眩しく目が疲れるという事と、 手術をしている医者達がその白い壁に青緑色の「しみ」が見えると目の異常を訴えるようになり、現在の青や緑の壁なりました。
これは、目の異常ではなく「補色残像」という現象です。
この「補色残像」というのは、見ている色の刺激と反対の色(補色)を網膜上に作り出し、色の刺激をやわらげるという現象です。
医師達は手術中血液や身体の内部の赤色を長時間みているので、白い壁に青緑色の「しみ」が見えたという訳です。
図からもわかるように、赤の補色は青緑なので、壁や手術衣を緑や青にしておく事で、赤い部分から視線を動かしても、もともとの色に隠れて「しみ」を感じることがなくなりました。
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